专利摘要:
本発明は、過剰または異常な細胞増殖を特徴とする疾患の治療に適した、R1〜R3が請求項1で規定するとおりである一般式(1)の化合物、および上述の特性を有する医薬を調製するためのその使用を包含する。
公开号:JP2011513471A
申请号:JP2010550206
申请日:2009-03-13
公开日:2011-04-28
发明作者:マリア インパグナティエロ;デル;ヴェーン;ラルス ヴァン;ウルリケ ウェイエルクツェルニロフスキー;トビアス ウンベルク;オリヴァー クレーマー;ディルク ケスラー;ジークフリート シュナイダー;ダリル マッコーネル
申请人:ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング;
IPC主号:C07D513-04
专利说明:

[0001] 本発明は、一般式(1)の新規なチアゾリル−ジヒドロ−インダゾール



[式中、基R1〜R3は、請求項および明細書で示す意味を有する]、その異性体、そうしたチアゾリル−ジヒドロ−インダゾールの調製方法、およびそれらの医薬としての使用に関する。]
背景技術

[0002] 多数のプロテインキナーゼが、様々な適応症、たとえば、癌、炎症性疾患、および自己免疫疾患における治療的介入のための適切なターゲット分子であると立証されている。これまでに同定されている、癌の発生に関与する遺伝子は、高い割合でキナーゼをコードするので、こうした酵素は、特に癌治療のための魅力的なターゲット分子である。
ホスファチジルイノシトール−3−キナーゼ(PI3−キナーゼ)は、リン酸基がホスホイノシチドのイノシトール環の3’位に転移されるのを触媒する脂質キナーゼのサブファミリーである。
それらは、たとえば、細胞増殖および細胞分化の過程、細胞骨格の変化の制御、ならびに細胞内輸送過程の調節など、数多くの細胞過程において重要な役割を果たす。PI3キナーゼは、特定のホスホイノシチド基質に対するそのin vitro特異性に基づき、異なる部門に分けることができる。]
課題を解決するための手段

[0003] 今回、驚くべきことに、基R1〜R3が以下で示す意味を有する一般式(1)の化合物が、特定の細胞周期キナーゼの阻害剤として作用することがわかった。したがって、本発明による化合物は、たとえば、特定の細胞周期キナーゼの活性と関係があり、かつ過剰または異常な細胞増殖を特徴とする疾患の治療に使用することができる。]
[0004] 本発明は、一般式(1)の化合物であって、そのプロドラッグ、互変異性体、ラセミ化合物、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、プロドラッグおよび混合物の形でもよく、またそれらの薬理学的に許容される塩に関する。



[式中、
R1は、−NHRc、−NHC(O)Rc、−NHC(O)ORc、−NHC(O)NRcRc、−NHC(O)N(Rg)ORc、および−NHC(O)SRcの中から選択され、
R2は、水素、または1個もしくは複数の同一もしくは異なるR4で置換されていてもよいC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、および5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を表し、
R3が1個または複数の同一または異なるRaおよび/またはRbで置換されている6員ヘテロアリールを表すか、または
R3が1個または複数の同一または異なるReおよび/またはRfで置換されていてもよい8〜10員ヘテロアリールを表し、
各R4は、1個または複数の同一または異なるRbおよび/またはRcで置換されているRa、RbおよびRaの中から選択される基を表し、
各Raは、互いに独立に、C1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個または複数の同一または異なるRbおよび/またはRcで置換されていてもよい基を表し、
各Rbは、適切な基を表し、=O、−ORc、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRc、=NRc、=NORc、=NNRcRc、=NN(Rg)C(O)NRcRc、−NRcRc、−ONRcRc、−N(ORc)Rc、−N(Rg)NRcRc、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rc、−S(O)ORc、−S(O)2Rc、−S(O)2ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rc、−OS(O)2Rc、−OS(O)2ORc、−OS(O)NRcRc、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)SRc、−C(O)NRcRc、−C(O)N(Rg)NRcRc、−C(O)N(Rg)ORc、−C(NRg)NRcRc、−C(NOH)Rc、−C(NOH)NRcRc、−OC(O)Rc、−OC(O)ORc、−OC(O)SRc、−OC(O)NRcRc、−OC(NRg)NRcRc、−SC(O)Rc、−SC(O)ORc、−SC(O)NRcRc、−SC(NRg)NRcRc、−N(Rg)C(O)Rc、−N[C(O)Rc]2、−N(ORg)C(O)Rc、−N(Rg)C(NRg)Rc、−N(Rg)N(Rg)C(O)Rc、−N[C(O)Rc]NRcRc、−N(Rg)C(S)Rc、−N(Rg)S(O)Rc、−N(Rg)S(O)ORc、−N(Rg)S(O)2Rc、−N[S(O)2Rc]2、−N(Rg)S(O)2ORc、−N(Rg)S(O)2NRcRc、−N(Rg)[S(O)2]2Rc、−N(Rg)C(O)ORc、−N(Rg)C(O)SRc、−N(Rg)C(O)NRcRc、−N(Rg)C(O)NRgNRcRc、−N(Rg)N(Rg)C(O)NRcRc、−N(Rg)C(S)NRcRc、−[N(Rg)C(O)]2Rc、−N(Rg)[C(O)]2Rc、−N{[C(O)]2Rc}2、−N(Rg)[C(O)]2ORc、−N(Rg)[C(O)]2NRcRc、−N{[C(O)]2ORc}2、−N{[C(O)]2NRcRc}2、−[N(Rg)C(O)]2ORc、−N(Rg)C(NRg)ORc、−N(Rg)C(NOH)Rc、−N(Rg)C(NRg)SRc、−N(Rg)C(NRg)NRcRc、−N=RcRcおよび−N=C(Rg)NRcRcの中から互いに独立に選択され、
各Rcは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個または複数の同一もしくは異なるRdおよび/もしくはReで置換されていてもよい基を表し、
各Rdは、適切な基を表し、=O、−ORe、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRe、=NRe、=NORe、=NNReRe、=NN(Rg)C(O)NReRe、−NReRe、−ONReRe、−N(Rg)NReRe、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Re、−S(O)ORe、−S(O)2Re、−S(O)2ORe、−S(O)NReRe、−S(O)2NReRe、−OS(O)Re、−OS(O)2Re、−OS(O)2ORe、−OS(O)NReRe、−OS(O)2NReRe、−C(O)Re、−C(O)ORe、−C(O)SRe、−C(O)NReRe、−C(O)N(Rg)NReRe、−C(O)N(Rg)ORe、−C(NRg)NReRe、−C(NOH)Re、−C(NOH)NReRe、−OC(O)Re、−OC(O)ORe、−OC(O)SRe、−OC(O)NReRe、−OC(NRg)NReRe、−SC(O)Re、−SC(O)ORe、−SC(O)NReRe、−SC(NRg)NReRe、−N(Rg)C(O)Re、−N[C(O)Re]2、−N(ORg)C(O)Re、−N(Rg)C(NRg)Re、−N(Rg)N(Rg)C(O)Re、−N[C(O)Re]NReRe、−N(Rg)C(S)Re、−N(Rg)S(O)Re、−N(Rg)S(O)ORe −N(Rg)S(O)2Re、−N[S(O)2Re]2、−N(Rg)S(O)2ORe、−N(Rg)S(O)2NReRe、−N(Rg)[S(O)2]2Re、−N(Rg)C(O)ORe、−N(Rg)C(O)SRe、−N(Rg)C(O)NReRe、−N(Rg)C(O)NRgNReRe、−N(Rg)N(Rg)C(O)NReRe、−N(Rg)C(S)NReRe、−[N(Rg)C(O)]2Re、−N(Rg)[C(O)]2Re、−N{[C(O)]2Re}2、−N(Rg)[C(O)]2ORe、−N(Rg)[C(O)]2NReRe、−N{[C(O)]2ORe}2、−N{[C(O)]2NReRe}2、−[N(Rg)C(O)]2ORe、−N(Rg)C(NRg)ORe、−N(Rg)C(NOH)Re、−N(Rg)C(NRg)SRe、−N(Rg)C(NRg)NReRe、−N=ReReおよび−N=C(Rg)NReReの中から互いに独立に選択され、
各Reは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個もしくは複数の同一もしくは異なるRfおよび/もしくはRgで置換されていてもよい基を表し、
各Rfは、適切な基を表し、各場合において、=O、−ORg、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRg、=NRg、=NORg、=NNRgRg、=NN(Rh)C(O)NRgRg、−NRgRg、−ONRgRg、−N(Rh)NRgRg、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rg、−S(O)ORg、−S(O)2Rg、−S(O)2ORg、−S(O)NRgRg、−S(O)2NRgRg、−OS(O)Rg、−OS(O)2Rg、−OS(O)2ORg、−OS(O)NRgRg、−OS(O)2NRgRg、−C(O)Rg、−C(O)ORg、−C(O)SRg、−C(O)NRgRg、−C(O)N(Rh)NRgRg、−C(O)N(Rh)ORg、−C(NRh)NRgRg、−C(NOH)Rg、−C(NOH)NRgRg、−OC(O)Rg、−OC(O)ORg、−OC(O)SRg、−OC(O)NRgRg、−OC(NRh)NRgRg、−SC(O)Rg、−SC(O)ORg、−SC(O)NRgRg、−SC(NRh)NRgRg、−N(Rh)C(O)Rg、−N[C(O)Rg]2、−N(ORh)C(O)Rg、−N(Rh)C(NRh)Rg、−N(Rh)N(Rh)C(O)Rg、−N[C(O)Rg]NRgRg、−N(Rh)C(S)Rg、−N(Rh)S(O)Rg、−N(Rh)S(O)ORg、−N(Rh)S(O)2Rg、−N[S(O)2Rg]2、−N(Rh)S(O)2ORg、−N(Rh)S(O)2NRgRg、−N(Rh)[S(O)2]2Rg、−N(Rh)C(O)ORg、−N(Rh)C(O)SRg、−N(Rh)C(O)NRgRg、−N(Rh)C(O)NRhNRgRg、−N(Rh)N(Rh)C(O)NRgRg、−N(Rh)C(S)NRgRg、−[N(Rh)C(O)]2Rg、−N(Rh)[C(O)]2Rg、−N{[C(O)]2Rg}2、−N(Rh)[C(O)]2ORg、−N(Rh)[C(O)]2NRgRg、−N{[C(O)]2ORg}2、−N{[C(O)]2NRgRg}2、−[N(Rh)C(O)]2ORg、−N(Rh)C(NRh)ORg、−N(Rh)C(NOH)Rg、−N(Rh)C(NRh)SRg、−N(Rh)C(NRh)NRgRg、−N=RhRhおよび−N=C(Rh)NRhRhの中から互いに独立に選択され、
各Rgは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個もしくは複数の同一もしくは異なるRhで置換されていてもよい基を表し、
各Rhは、水素、C1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から互いに独立に選択される。]]
実施例

[0005] 本発明の一態様は、R3が、1個または複数のR4で置換されていてもよいピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、およびピリダジニルからなる群から選択される基である、一般式(1)の化合物である。
本発明の別の態様は、R3がピリジルである、一般式(1)の化合物である。
本発明の別の態様は、R3が、ハロゲン、−CN、−ORc、−NRcRc;およびRbで置換されていてもよいC1-6アルキルからなる群から選択される残基で置換されている、一般式(1)の化合物である。]
[0006] 本発明の別の態様は、R1が−NHC(O)Rcである、一般式(1)の化合物である。
本発明の別の態様は、R1が−NHC(O)CH3である、一般式(1)の化合物である。
本発明の別の態様は、医薬として使用するための、一般式(1)の化合物−または薬学的に活性のあるその塩−である。]
[0007] 本発明の別の態様は、抗増殖活性を有する医薬を調製するための、一般式(1)の化合物−または薬理学的に有効なその塩−である。
本発明の別の態様は、従来の賦形剤および/または担体と組み合わされていてもよい、1種または複数の一般式(1)の化合物または生理学的に許容されるその塩を活性物質として含有する医薬製剤である。
本発明の別の態様は、癌、感染症、炎症性疾患、および自己免疫疾患を治療および/または予防する医薬組成物を調製するための、一般式(1)の化合物の使用である。
本発明の別の態様は、一般式(1)の化合物および式(1)と異なる少なくとも1種の他の細胞増殖抑制活性または細胞傷害活性物質(それらは、その互変異性体、ラセミ化合物、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および混合物の形でもよく、またその薬理学的に許容される酸付加塩でもよい)とを含む医薬製剤である。]
[0008] 定義
本明細書では、別段記載しない限り、以下の定義が適用される。
アルキル置換基とは、各場合において、飽和、不飽和、直鎖、または分枝鎖の脂肪族炭化水素基(アルキル基)を意味し、この用語は、飽和アルキル基と不飽和のアルケニル基およびアルキニル基の両方を包含する。アルケニル置換基とは、各場合において、直鎖または分枝鎖の不飽和アルキル基であり、これらは少なくとも1個の二重結合を有する。アルキニル置換基とは、各場合において、直鎖または分枝鎖の不飽和アルキル基を意味し、これらは少なくとも1個の三重結合を有する。]
[0009] 用語ヘテロアルキルとは、上で定義したようなその最も広い意味のアルキルから、その炭化水素鎖中の基−CH3の1つまたは複数を、互いに独立に、基−OH、−SHもしくは−NH2で、基−CH2−の1つまたは複数を、互いに独立に、基−O−、−S−もしくは−NH−で、基



の1つまたは複数を、基



で、基=CH−の1つまたは複数を基=N−で、基=CH2の1つまたは複数を基=NHで、または基≡CHの1つまたは複数を基≡Nで置き換えることによって派生し得る基を指し、但し合計で最大3個のヘテロ原子しかヘテロアルキル中に存在することができず、2個の酸素の間および2個の硫黄原子の間、または1個の酸素と1個の硫黄原子の間には少なくとも1個の炭素原子が存在しなければならず、基は、全体として化学的安定性を有していなければならない。]
[0010] アルキルからの間接的な定義/派生から、ヘテロアルキルが、ヘテロ原子を有する飽和炭化水素鎖の亜群で構成されること、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニルが帰結し、但し、直鎖(非分枝鎖)および分枝鎖へのさらなる細分化が行われ得る。ヘテロアルキルが置換されていると仮定するならば、置換は、互いに独立に起こったものでよく、各場合において、水素を保持するすべての酸素、硫黄、窒素、および/または炭素原子が一置換または多置換されていてよい。ヘテロアルキルそれ自体は、置換基としての分子に、炭素原子およびヘテロ原子のどちらを介して結合していてもよい。]
[0011] 例として、以下の代表的な化合物が挙げられる。すなわち、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル(1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル)、ジメチルアミノプロピル(1−ジメチルアミノプロピル、2−ジメチルアミノプロピル、3−ジメチルアミノプロピル)、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミノエチル(1−ジエチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル)、ジエチルアミノプロピル(1−ジエチルアミノプロピル、2−ジエチルアミノ−プロピル、3−ジエチルアミノプロピル)、ジイソプロピルアミノエチル(1−ジイソプロピルアミノエチル、2−ジ−イソプロピルアミノエチル)、ビス−2−メトキシエチルアミノ、[2−(ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミノ]−メチル、3−[2−(ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミノ]−プロピル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−エチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、メトキシメチル、2−メトキシエチルなど。]
[0012] ハロアルキルは、1個または複数の水素原子がハロゲン原子で置き換えられているアルキル基に関する。ハロアルキルには、たとえば、−CF3、−CHF2、−CH2F、−CF2CF3、−CHFCF3、−CH2CF3、−CF2CH3、−CHFCH3、−CF2CF2CF3、−CF2CH2CH3、−CF=CF2、−CCl=CH2、−CBr=CH2、−CI=CH2、−C≡C−CF3、−CHFCH2CH3、−CHFCH2CF3など、飽和アルキル基と不飽和のアルケニル基およびアルキニル基との両方が含まれる。]
[0013] ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素、および/またはヨウ素原子を指す。
シクロアルキルとは、たとえば、シクロプロピル、シクロプロペニル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルなどの、単環式または二環式の環を意味し、但し、環系は、飽和環でもよいが、不飽和の非芳香環でもよく、これは二重結合も含んでいてもよい。
シクロアルキルアルキルは、炭素原子、通常は末端C原子に結合している水素原子がシクロアルキル基で置き換えられている非環式アルキル基を包含する。]
[0014] アリールは、たとえばフェニルやナフチルなどの、6〜10個の炭素原子を有する単環式または二環式の芳香環に関する。
アリールアルキルは、炭素原子、通常は末端C原子に結合している水素原子がアリール基で置き換えられている非環式のアルキル基を包含する。]
[0015] ヘテロアリールとは、1個または複数の炭素原子の代わりに、たとえば窒素、硫黄または酸素原子などの1個または複数の同一または異なるヘテロ原子を含んでいる、単環式または二環式の芳香環を意味する。例としては、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、およびトリアジニルが挙げられる。二環式ヘテロアリール基の例は、インドリル、イソインドリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、イソキノリニル、キノリニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニルおよびベンゾトリアジニル、インドリジニル、オキサゾロピリジル、イミダゾピリジル、ナフチリジニル、インドリニル、イソクロマニル、クロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリニル、イソベンゾテトラヒドロフリル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ピリドピリジル、ベンゾテトラヒドロフリル、ベンゾテトラヒドロチエニル、プリニル、ベンゾジオキソリル、トリアジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジル、イミダゾチアゾリル、ジヒドロベンゾイソキサジニル、ベンゾイソキサジニル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾイソチアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クマリニル、イソクマリニル、クロモニル、クロマノニル、ピリジル−N−オキシドテトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、ジヒドロクマリニル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリノニル、ピロリル−N−オキシド、ピリミジニル−N−オキシド、ピリダジニル−N−オキシド、ピラジニル−N−オキシド、キノリニル−N−オキシド、インドリル−N−オキシド、インドリニル−N−オキシド、イソキノリル−N−オキシド、キナゾリニル−N−オキシド、キノキサリニル−N−オキシド、フタラジニル−N−オキシド、イミダゾリル−N−オキシド、イソオキサゾリル−N−オキシド、オキサゾリル−N−オキシド、チアゾリル−N−オキシド、インドリジニル−N−オキシド、インダゾリル−N−オキシド、ベンゾチアゾリル−N−オキシド、ベンゾイミダゾリル−N−オキシド、ピロリル−N−オキシド、オキサジアゾリル−N−オキシド、チアジアゾリル−N−オキシド、トリアゾリル−N−オキシド、テトラゾリル−N−オキシド、ベンゾチオピラニル−S−オキシド、およびベンゾチオピラニル−S,S−ジオキシドである。
ヘテロアリールアルキルは、炭素原子、通常は末端C原子に結合している水素原子が、ヘテロアリール基で置き換えられている非環式アルキル基を包含する。]
[0016] ヘテロシクロアルキルは、1個または複数の炭素原子の代わりに、窒素、酸素、または硫黄などのヘテロ原子を保持する、3〜12個の炭素原子を含む飽和または不飽和の単環式、二環式、または架橋二環式の非芳香環に関する。そのようなヘテロシクロアルキル基の例は、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモモルホリニル、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、ホモチオモルホリニル、チオモルホリニル−S−オキシド、チオモルホリニル−S,S−ジオキシド、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、ホモチオモルホリニル−S,S−ジオキシド、オキサゾリジノニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、ジオキサボロラニル、テトラヒドロチエニル−S−オキシド、テトラヒドロチエニル−S,S−ジオキシド、ホモチオモルホリニル−S−オキシド、2−オキサ−5−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン、3.8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]−オクタン、2,5−ジアザ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、3.8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン、3.9−ジアザ−ビシクロ[4.2.1]ノナン、および2.6−ジアザ−ビシクロ[3.2.2]ノナンである。
ヘテロシクロアルキルアルキルは、炭素原子、通常は末端C原子に結合している水素原子が、ヘテロシクロアルキル基で置き換えられている非環式アルキル基に関する。
以下の例は、その範囲を限定することなく本発明を例示するものである。]
[0017] 中間体A:
本明細書で出発材料として使用する置換5,6−ジヒドロ−4H−ベンゾチアゾール−7−オンの合成については、より早期の出願に記載されている(WO2006/040281、WO2007/113245、およびWO2007/113246を参照されたい)。追加の出発材料は、その中に記載されている手順によって調製することができる。]
[0018] 一般手順A1:酸塩化物からのジケトンの生成
モノケトンを無水THFに加え(たとえば、90mLの溶媒に10mmol)、懸濁液を不活性雰囲気中で−78℃に冷却する。反応温度が−60℃未満に保たれるように、LiHMDS(3.4当量)を反応混合物にゆっくりと加える。加え終えた後、酸塩化物(1.2当量)の無水THF溶液(約2〜2.5M)をゆっくりと加える。反応混合物を、室温に温まるようにしながら終夜撹拌する。後処理のために、混合物を−20℃に冷却し、希塩酸およびリン酸緩衝液(22gのNaH2PO4、87gのNa2HPO4、530mLのH2O)で反応を失活させて、最終pHを約6とする。酢酸エチルを加え、有機層を分離する。水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。残存する固体をTBMEで処理し、溶媒を濾別する。生成物は、これ以上精製せずに使用することができる。]
[0019] 一般手順A2:エステルからのジケトンの生成
モノケトン(1.0当量)をDMSO(1M溶液)に溶解させ、NaOtBuまたはナトリウムtert−ペントキシド(3.0当量)をゆっくりと加える。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、エステル(1.1当量)をゆっくりと加える。加え終えた後、混合物を室温で4時間撹拌し、氷上に注ぎ、飽和塩化アンモニウム溶液で中和する。沈殿を濾別し、水で洗浄し、40℃で終夜真空乾燥する。あるいは、反応が完了した後、溶媒を蒸発させ、粗生成物は、これ以上精製せずに次のステップに使用することができる。]
[0020] 一般手順A3:活性エステルからのジケトンの生成
a)活性エステルの生成
カルボン酸(1.0当量)をCH2Cl2に溶解させ、CDI(1.0当量)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。真空中で溶媒を除去し、粗生成物をこれ以上精製せずに使用する。
b)ジケトンの生成
LiHMDS(3当量)をTHFに溶かした1M溶液をTHFで希釈し、得られる溶液を不活性雰囲気中で−10℃に冷却する。反応温度が−10℃未満に保たれるように、モノケトン(1.0当量)を少量ずつ加える。−10℃でもう1時間撹拌した後、活性エステル(2.0当量)のTHF溶液をゆっくりと加える。反応混合物を、室温に温まるようにしながら終夜撹拌する。反応をNH4Cl飽和水溶液で失活させ、水相をCH2Cl2で2回抽出する。有機層を合わせてMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。生成物をRP−クロマトグラフィーによって精製する。]
[0021] 一般手順A4:o−フルオロピリジンの芳香族求核置換
o−フルオロピリジンおよび過剰のアミンをEtOHまたはiPrOH/THFに溶解させ(0.1〜0.2M)、混合物をマイクロ波装置にて100℃で30〜60分間加熱し、または別法として加熱せずに室温に置く(反応は通常、出発材料が全部反応してしまうまでLC−MSによってモニターする)。反応が完了した後、真空中で溶媒を除去し、生成物を、クロマトグラフィー(MeOH/DCMを用いるNPまたはACN/H2Oを用いるRP)によって精製するか、またはこれ以上精製せずに使用する。]
[0022] A−01) N−[6−(6−フルオロ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、21.0g(100mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミド、および20.2g(120mmol、純度95%)の6−フルオロニコチン酸塩化物から出発して、一般手順A1に従って合成する。収量:27.0g。]
[0023] A−02) N−[6−(6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、500mg(1.5mmol)のA−01と、ジメチルアミンをTHFに溶かした2M溶液5.0mL(10mmol)とから得る。反応は、EtOH中で、一般手順A4に従って実施する。生成物は、NP−クロマトグラフィーによって精製する。収量205mg。]
[0024] A−03) N−[6−(6−tert−ブチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、160mg(0.39mmol、純度約81%)のA−01と、410μL(3.90mmol)のtert−ブチルアミンとから得る。反応は、EtOH中で、一般手順A4に従って実施する。粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。収量:157mg。]
[0025] A−04) N−[6−(6−シクロプロピルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、160mg(0.39mmol、純度約81%)のA−01と、270μL(3.90mmol)のシクロプロピルアミンとから得る。反応は、一般手順A4に従って、EtOH中で実施する。粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。収量:168mg。]
[0026] A−05) N−[6−(6−アリルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、160mg(0.39mmol、純度約81%)のA−01と、290μL(3.87mmol)のアリルアミンとから、一般手順A4に従って得る。反応は、EtOH中で実施する。粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。収量:177mg。]
[0027] A−06) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−イソプロピルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、160mg(0.39mmol、純度約81%)のA−01と、335μL(3.89mmol)のイソプロピルアミンとから得る。反応は、EtOH中で、一般手順A4に従って実施する。粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。収量:179mg。]
[0028] A−07) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、27.0g(72.90mmol、純度約90%)のA−01と、27mL(319.7mmol)のメチルアミン水溶液とから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物中で、一般手順A4に従って実施する。後処理については、減圧下で大部分の溶媒を除去し、生成した沈殿を濾別し、少量のiPrOHに加えて水で洗浄する。収量:17.8g。]
[0029] A−08) N−{6−[6−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ピリジン−3−カルボニル]−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル}−アセトアミド(A−08)



表題化合物は、1.0g(3.00mmol)のA−01と、1.56mL(14.1mmol)のN,N−ジメチルエチレンジアミンとから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物中で、一般手順A4に従って実施する。後処理については、減圧下で溶媒を除去し、残渣を水に溶かし、CH2Cl2で抽出し、有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去する。収量:1.49g。]
[0030] A−09) N−{7−ヒドロキシ−6−[6−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリジン−3−カルボニル]−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル}−アセトアミド



表題化合物は、1.0g(3.0mmol)のA−01と、1.22mL(14.1mmol)の2−メトキシエチルアミンとから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物中で、一般手順A4に従って実施する。後処理については、減圧下で溶媒を除去し、残渣を水で処理する。沈殿を濾別し、水で2回洗浄し、乾燥させる。収量:1.03g。]
[0031] A−10) N−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、25.0g(67.50mmol、純度約90%)のA−01と、25mL(314mmol)のエチルアミン水溶液とから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物とから、一般手順A4に従って実施する。後処理については、減圧下で大部分の溶媒を除去し、水を加え、生成した沈殿を濾別する。生成物をiPrOHおよび水の両方で2回洗浄する。収量:20.2g。]
[0032] A−11) N−[6−(6−エチルアミノ−5−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、3.46g(9.96mmol)のN−[6−(6−フルオロ−5−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド(A−01と似たようにして生成)と、3.46mL(43.5mmol)のエチルアミン水溶液とから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物中で、一般手順A4に従って実施する。粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。収率:2.1g。]
[0033] A−12) N−[6−(6−クロロ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、3.34g(15.9mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと6.60g(31.8mmol)の(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。生成物は、RP−HPLC(勾配5〜70%のACN、25分、60mL/分)によって精製する。収量:570mg。]
[0034] A−13) N−[6−(5−フルオロ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、500mg(2.38mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと909mg(4.76mmol)の(5−フルオロ−ピリジン−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。反応を4N HClジオキサン溶液で失活させてから、リン酸緩衝液(pH6〜7)を加える。抽出後に得られた粗生成物を、それ以上精製せずに使用する。収量:800mg。]
[0035] A−14) N−[7−ヒドロキシ−6−(5−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、786mg(3.74mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと1.40g(7.48mmol)の(5−メチル−ピリジン−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させる(−60℃)ことにより得る。反応をHClエーテル溶液(pH3)で失活させた後、CH2Cl2およびリン酸緩衝液(28.1gのNaH2PO4・2H2O、106.8gのNaHPO4・2H2O、500mLのH2O)を加える。生成物をRP−HPLCによって精製する(勾配5〜80%のACN、40分)。収量:439mg。]
[0036] A−15) N−[6−(6−エチル−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、21.0g(210mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと19.0g(115mmol)の6−エチル−ニコチン酸エチルエステルとを、一般手順A2に従って反応させることにより得る。収量:26.4g。]
[0037] A−16) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−イソプロピル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、1.67g(7.92mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと2.13g(11.9mmol)の6−イソプロピル−ニコチン酸エチルエステルとを、一般手順A2に従って反応させることにより得る。収量:3.82g。]
[0038] A−17) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−メトキシ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、3.36g(16.0mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと6.50g(32.0mmol)の(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。反応を飽和NH4Cl溶液で失活させてから、抽出にかける。生成物をRP−クロマトグラフィー(勾配:5〜70%のACN、25分、60mL/分)によって精製する。収量:860mg。]
[0039] A−18) N−[6−(5,6−ジメチル−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、5.00g(23.8mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと4.71g(28.5mmol)の5,6−ジメチルニコチン酸メチルエステルとを、一般手順A2に従って反応させることにより得る。生成物は、NP−HPLC(勾配DCM/MeOH 99:1〜80:20、20分、60mL/分)によって精製する。収量:917mg。]
[0040] A−19) N−[7−ヒドロキシ−6−(キノリン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、1.67g(7.95mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと2.66g(23.9mmol)のイミダゾール−1−イル−キノリン−3−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。反応の間に沈殿を生成させ、失活させずに濾別し、THFで洗浄し、飽和NaHCO3溶液とCH2Cl2の混合物に溶解させる。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。残存する固体をジエチルエーテルで処理し、濾別し、乾燥させる。収量:1.12g。]
[0041] A−20) N−[6−(6−シアノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、1.91g(9.08mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと2.70g(13.6mmol)の(6−シアノ−ピリジン−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。飽和NaHCO3溶液を加えて反応を失活させる。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。生成物をRP−HPLC(勾配5〜80%のACN、30分、60mL/分)によって精製する。収量:149mg。]
[0042] A−23) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



表題化合物は、3.82g(18.2mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと6.80g(36.3mmol)の(6−メチル−ピリド−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。飽和NH4Cl溶液を加えて反応を失活させる。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。生成物をRP−HPLC(勾配5〜70%のACN、25分、60mL/分)によって精製する。収量:4.68g。]
[0043] A−24) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸メチルエステル



表題化合物は、12.7g(56.3mmol)の(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−カルバミン酸メチルエステルと13.7g(73.2mmol)の(6−メチル−ピリド−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。反応の間に沈殿する生成物を濾別し、飽和NaHCO3溶液と酢酸エチルとに分配する。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。粗生成物をジエチルエーテルで処理し、濾過し、乾燥させる。収量:13.3g。]
[0044] A−25) N−[7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−プロピオンアミド



表題化合物は、4.10g(18.3mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−プロピオンアミドと6.79g(36.0mmol)の(6−メチル−ピリド−3−イル)−イミダゾール−1−イル−メタノンとを、一般手順A3に従って反応させることにより得る。付加し終えた後、濃色の粘着性のゴム質が生成した。THFをデカントし、ガム質をNaHCO3の飽和溶液水溶液に溶解させる。混合物をCH2Cl2で抽出し、有機相を水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をジエチルエーテルおよびACNで摩砕する。収量:1.50g。]
[0045] A−26) (2−クロロ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−フルオロ−ピリジン−3−イル)−メタノン



表題化合物は、2.10g(11.2mmol)の2−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ベンゾチアゾール−7−オンと1.83g(11.4mmol)の6−フルオロニコチン酸塩化物とから、一般手順A1に従って得る。粗生成物をDMSOに溶かし、水およびACNを加える。沈殿が生成し、濾別し、水で洗浄する。収量:1.20g。]
[0046] A−27) (2−アミノ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−メタノン



2.50gのA−23を20mLのジオキサンに溶かした溶液に、15mLの4M HClジオキサン溶液を加える。混合物を80℃で2.5時間撹拌する。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をそれ以上精製せずに使用する。]
[0047] A−28) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸メチルエステル



表題化合物は、2.70g(7.73mmol)の[7−ヒドロキシ−6−(6−フルオロ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸メチルエステル(A−01と似たようにして生成したもの)と、2.7mL(32.0mmol)のメチルアミン水溶液とから得る。反応は、THFとiPrOHの1:1混合物中で、一般手順A4に従って実施する。後処理については、減圧下で溶媒を除去し、沈殿を濾過し、iPrOHで洗浄する。収量:2.31g。]
[0048] A−29) (2−シクロプロピルアミノ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン



200mg(0.64mmol)のA−26のTHF溶液を0℃に冷却する。メチルアミンのTHF溶液(1.6mL、2M)を加え、混合物を0℃で2時間、室温で2時間撹拌する。引き続いて、50μL(0.72mmol)のシクロプロピルアミンを加え、混合物を室温で18時間撹拌する。減圧下で溶媒を除去する。粗生成物をこれ以上精製せずに次のステップに使用する。]
[0049] A−30) (7−ヒドロキシ−2−メチルアミノ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン



表題化合物は、100mg(0.32mmol)のA−26、160μLの2MメチルアミンTHF溶液、および800μL(1.60mmol)の2MエチルアミンTHF溶液から、概ねA−29のように得る。生成物は、RP−HPLCによって精製する。収量:33mg。]
[0050] A−31)アゼチジン−1−カルボン酸[7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アミド



2.0g(5.33mmol)(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−チオカルバミン酸S−エチルエステル(A−32と似たようにして生成したもの)を20mLのiPrOHに懸濁させた懸濁液に、DIPEA(2.74mL、16.0mmol)およびアゼチジン(540μL、8.0mmol)を加える。混合物をマイクロ波装置にて90℃で30分間、110℃で30分間加熱する。真空中で溶媒を除去した後、生成物をRP−HPLCによって精製する。収量:831mg。]
[0051] A−32) [6−(6−フルオロ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−チオカルバミン酸S−エチルエステル



表題化合物は、12.0g(46.8mmol)の(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−チオカルバミン酸S−エチルエステルと8.22g(51.1mmol)の6−フルオロ−ニコチン酸塩化物とから、一般手順A1に従って得る。反応を、25mLの2M塩酸および100mLのリン酸緩衝液(pH6)で失活させる。抽出後に得られた粗生成物をTBMEで処理する。収量:18.5g。]
[0052] A−33) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−チオカルバミン酸S−エチルエステル



表題化合物は、1.50g(3.95mmol)のA−32と、1.50mL(19.8mmol)のメチルアミン水溶液とから、一般手順A4に従って得る。反応は、THF/iPrOH中で実施する。真空中で溶媒を除去した後、残存する固体をTBMEで処理する。収量1.47g。]
[0053] A−34) [7−ヒドロキシ−6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−チオカルバミン酸S−エチルエステル



表題化合物は、18.5g(48.8mmol)のA−32と、20.0mL(247mmol)のエチルアミン水溶液とから、一般手順A4に従って得る。反応は、THF/iPrOH中にて室温で実施する。収量:19.8g。]
[0054] A−35) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸エチルエステル



LiHMDS(THF中1M、48mL)を75mLの無水THFに混ぜた混合物に、アルゴン雰囲気中にて3.90g(16.2mmol)の(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−カルバミン酸エチルエステルを−15℃で少量ずつ加える。混合物を0.5時間撹拌し、次いで予め調製したイミダゾール−1−イル−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−メタノンの溶液を滴下する。全部加えた後、濃色の粘着性のゴム質が生成した。THFをデカントして除去し、ゴム質を飽和NaHCO3水溶液に溶解させる。混合物をCH2Cl2で抽出し、有機相を水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をACNで摩砕し、40℃で真空乾燥する。収量:4.45g。]
[0055] A−36)エチル−{5−[7−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−プロピオニルアミノ)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−カルボニル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル



A−36a) 6−(tert−ブトキシカルボニル−エチル−アミノ)−ニコチン酸



6−クロロ−ニコチン酸メチルエステル(60g、0.35mol)を500mLの2MエチルアミンTHF溶液に溶かし、封管中にて100℃で16時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を除去する。残渣を氷上に注ぎ、15分間撹拌する。沈殿を濾別し、水で洗浄し、真空中で乾燥させる。乾燥した6−エチルアミノニコチン酸メチルエステル(30g、0.17mol)を150mLのDCMに溶解させ、トリエチルアミン(29mL、0.20mol)、DMAP(4.0g、33mmol)、およびBOC無水物(100mL、0.42mol)を0℃で順次加える。反応混合物を室温まで温め、16時間撹拌する。反応混合物に100mLの10%クエン酸水溶液を加え、反応混合物を10分間撹拌する。有機相を分離し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。収量:60g。]
[0056] 未精製の6−(tert−ブトキシカルボニル−エチル−アミノ)−ニコチン酸メチルエステルを100mLのジオキサンに溶かし、水酸化リチウム一水和物(13.5g、0.32mol)を100mLの水に溶かした溶液を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌する。減圧下で反応混合物からジオキサンを除去し、水を加え、反応混合物を10%クエン酸水溶液でpH6に酸性化する。生成した沈殿を濾別し、真空中で乾燥させる。収量:36g。1H NMR(DMSO-d6): δ 13.2 (s, 1H), 8.8 (s, 1H), 8.2 (d, 1H), 7.8 (d, 1H), 4.0 (四重線, 2H), 1.5 (s, 9H), 1.2 (t, 3H).]
[0057] A−36b) (5−クロロカルボニル−ピリジン−2−イル)−エチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル



A−36a(6.40g、24.0mmol)を150mLのDCEに溶かし、1−クロロ−N,N−2−トリメチルプロペニル−アミン(6.42mL、48.1mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を精製せずに次のステップで使用する。]
[0058] A−36c) 3−メトキシ−N−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−プロピオンアミド



2−アミノ−5,6−ジヒドロ−4H−ベンゾチアゾール−7−オン(3.0g、18mmol)およびDBU(5.3mL、36mmol)を100mLのアセトニトリルに混ぜた混合物に、1−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−プロパン−1−オン(6.9g、45mmol)のアセトニトリル溶液を加える。反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮する。残渣を水中に注ぎ、6MHCl水溶液でpH5に酸性化し、生成物を酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。収量:3.8g。生成物は、精製せずに次のステップで使用する。
A−36を、3.8g(15mmol)のA−36cと6.8g(24mmol)のA−36bとから出発して、一般手順A1に従って合成する。収量:1.23g。]
[0059] A−37) 4−ジメチルアミノ−N−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−ブチルアミド



A−37a) (2−アミノ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン



4.0g(11mmol)のA−10を12mLのジオキサンに混ぜた混合物に、8.8mLの濃HClを加え、反応混合物を95℃で2時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をメタノールで摩砕し、40℃で真空乾燥する。収量:3.7g。]
[0060] 3.7g(11mmol)のA−37aを45mLのアセトニトリルに混ぜた混合物に、3.5mL(23mmol)のDBUを加え、反応混合物を室温で10分間撹拌する。次いで、5.3g(29mmol)の4−ジメチルアミノ−1−イミダゾール−1−イル−ブタン−1−オンのアセトニトリル溶液を加え、反応混合物を100℃で2時間、60℃で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物を、HPLC(C−18、2〜70%のアセトニトリル水溶液)によって精製する。収量:2.9g。]
[0061] A−38) N−tert−ブトキシカルボニル−[5−(2−アセチルアミノ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−ピリジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル



A−38a) 6−[N,N−ジ−(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]−ニコチン酸



6−アミノ−ニコチン酸メチルエステル(13.7g、90.0mmol)、トリエチルアミン(12.5mL、90.0mmol)、およびDMAP(3.30g、27.0mmol)を200mLのDCMに溶かし、二炭酸ジ−tert−ブチル(41.3g、189mmol)を40mLのDCMに溶かした溶液を滴下する。反応混合物を室温で終夜撹拌する。5%KHSO4水溶液を加え、反応混合物をDCMで抽出する。有機相を合わせて50%飽和KHCO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。収量:34.9g。]
[0062] この残渣の17.3gを、150mLのMeOHと300mLの水の混合物に溶かし、水酸化リチウム(2.33g、97.3mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を酢酸でpH4に酸性化し、生成した沈殿を濾別し、水で洗浄し、真空中で乾燥させる。収量:11.8g。1H NMR(DMSO-d6): δ 9.0 (s, 1H), 8.2 (d, 1H), 7.2 (d, 2H), 1.4 (s, 18H).]
[0063] A−38b) N−tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロカルボニル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル



A−38a(5.00g、14.8mmol)をトルエンとの共沸蒸留によって乾燥させ、次いで20mLの無水THFに溶かし、0℃に冷却する。1−クロロ−N,N−2−トリメチルプロペニル−アミン(3.95g、30.0mmol)を滴下し、反応混合物を室温で3時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を精製せずに次のステップで使用する。
A−38を、8.0g(38mmol)のN−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミドと21.7g(61mmol)のA−38bとから出発して、一般手順A1に従って合成する。収量:10.9g。]
[0064] A−39) N−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−プロピオンアミド



例A−39は、0.30g(0.95mmol)のA−37a、0.21mL(1.4mmol)のDBU、および0.48g(2.4mmol)の1−イミダゾール−1−イル−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−プロパン−1−オンから出発して、例A−37と似たようにして調製する。収量:66mg。]
[0065] A−40) {[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル]−メチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル



例A−40は、0.30g(0.95mmol)のA−37a、0.21mL(1.4mmol)のDBU、および0.57g(2.4mmol)の(2−イミダゾール−1−イル−2−オキソ−エチル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発して、例A−37と似たようにして調製する。収量:0.16g。]
[0066] A−41) {[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル]−メチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル



例A−41は、0.30g(0.95mmol)のA−37a、0.21mL(1.4mmol)のDBU、および0.53g(2.4mmol)の(2−イミダゾール−1−イル−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発して、例A−37と似たようにして調製する。収量:0.19g。]
[0067] A−42) 2−ジメチルアミノ−N−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド



例A−42は、0.30g(0.95mmol)のA−37a、0.21mL(1.4mmol)のDBU、および0.36g(2.4mmol)の2−ジメチルアミノ−1−イミダゾール−1−イル−エタノンから出発して、例A−37と似たようにして調製する。収量:0.20g。]
[0068] A−43) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸3−メトキシ−プロピルエステル



0.30g(1.0mmol)のA−27、0.42g(2.6mmol)のCDI、および0.31mL(2.1mmol)のDBUからなる混合物を100℃で8時間撹拌する。次いで、0.50mL(5.2mmol)の3−メトキシ−1−プロパノールを加え、反応混合物を100℃で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物をHPLC(C−18、5〜80%のアセトニトリル水溶液)によって精製する。収量:87mg。]
[0069] A−44) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸テトラヒドロ−フラン−2−イルメチルエステル



例A−44は、0.30g(1.0mmol)のA−27、0.42g(2.6mmol)のCDI、0.31mL(2.1mmol)のDBU、および0.50mL(5.2mmol)のテトラヒドロフルフリルアルコールから出発して、例A−43と似たようにして調製する。収量:0.14g。]
[0070] A−45) [7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−カルバミン酸テトラヒドロ−フラン−3−イルメチルエステル



例A−45は、0.30g(1.0mmol)のA−27、0.42g(2.6mmol)のCDI、0.31mL(2.1mmol)のDBU、および0.50mL(5.2mmol)の(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−メタノールから出発して、例A−43と似たようにして調製する。収量:83mg。]
[0071] A−46) N−tert−ブトキシカルボニル−{5−[2−(3,3−ジメチル−ウレイド)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−カルボニル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル



A−46a) 1,1−ジメチル−3−(7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−尿素



2−アミノ−5,6−ジヒドロ−4H−ベンゾチアゾール−7−オン(10g、59mmol)、DBU(18mL、0.12mol)、およびCDI(24g、0.15mol)を400mLのアセトニトリルに混ぜた混合物を、100℃で5時間撹拌する。次いで、ジメチルアミン(150mL、2M THF溶液)を加え、反応混合物を100℃で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水中に注ぐ。混合物を6MHCl水溶液でpH5に酸性化し、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルで摩砕する。収量:9.1g。]
[0072] 例A−46を、0.20g(2.5g、10mmol)のA−46aと6.0g(17mmol)のA−38bとから出発して、一般手順A1に従って合成する。収量:2.5g。]
[0073] A−47) N−[6−(6−アミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−4−ジメチルアミノ−ブチルアミド



A−47a) (2−アミノ−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−6−イル)−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン



A−47aは、4.0g(7.6mmol)のA−38から出発して、例A−37aと似たようにして調製する。収量:2.7g。
例A−47を、2.0g(6.9mmol)のA−47a、2.1mL(14mmol)のDBU、および3.1g(17mmol)の4−ジメチルアミノ−1−イミダゾール−1−イル−ブタン−1−オンから出発して、例A−37と似たようにして調製する。収量:1.9g。]
[0074] A−48) 1−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−3−メチル−尿素



5.00g(12.4mmol)のA−34を30mLの2Mメチルアミンメタノール溶液に溶かした溶液を、100℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0075] A−49) 1−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−尿素



0.90g(2.2mmol)のA−34を5.5mLの2Mアンモニアメタノール溶液に溶かした溶液を、100℃で30分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0076] A−50) 1−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−3−エチル−尿素



450mg(1.1mmol)のA−34を2.8mLの2MエチルアミンTHF溶液に溶かした溶液を、120℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0077] A−51) 1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−尿素



400mg(0.99mmol)のA−34および545μL(4.94mmol)のN,N−ジメチル−エチレンジアミンを2mLのTHFに溶かした溶液を、120℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0078] A−52) 1−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−3−(2−メトキシ−エチル)−尿素



300mg(0.74mmol)のA−34および322μl(3.71mmol)の2−メトキシ−エチルアミンを3mLのTHFに溶かした溶液を、120℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0079] A−53) 1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−尿素



300mg(0.74mmol)のA−34および467L(3.71mmol)のN,N−ジメチル−1,3−プロペンジアミンを3mLのTHFに溶かした溶液を、120℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0080] A−54) 1−[6−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−カルボニル)−7−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−3−(3−メトキシ−プロピル)−尿素



300mg(0.74mmol)のA−34および378μL(3.71mmol)の3−メトキシ−プロピルアミンを3mLのTHFに溶かした溶液を、120℃で20分間加熱する。減圧下で溶媒を除去し、粗反応生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0081] A−55) 1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−[7−ヒドロキシ−6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−尿素



2.0g(6.96mmol)のA−27および2.26g(13.9mmol)のCDIを7mLのアセトニトリルに懸濁させた懸濁液に、1.0mL(6.52mmol)のDBUを加える。反応混合物をマイクロ波装置にて90℃で10分間加熱する。1.56g(15.3mmol)のN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミンを加え、反応混合物をマイクロ波装置にて120℃で10分間加熱する。DCMおよび水を加え、混合物を濃HCl溶液でpH1に調製する。相が分離した後、水相をDCMで5回洗浄する。水相を蒸発させ、残渣をDMSOに溶かす。分取RP−HPLCによって精製を行う。溶媒を除去した後、350mg(0.84mmol)の所望の化合物を得る。]
[0082] 中間体B(ヒドラジン)
B−01) 3−クロロ−4−ヒドラジノ−N,N−ジメチル−ベンズアミド塩酸塩]
[0083] B−01a)3−クロロ−4−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド



3−クロロ−4−フルオロ安息香酸(20.0g、115mmol)を100mLのTHFに混ぜた混合物に、カルボニルジイミダゾール(20.0g、126mmol)を加え、反応混合物を室温で0.5時間撹拌する。次いで、ジメチルアミン(1M THF溶液、171mL)を加え、反応混合物をもう0.5時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、DCMに溶解し直し、飽和炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、真空中で濃縮する。収量:20.0g。]
[0084] B−01a(20.0g、99.3mmol)を100mLのジオキサンに混ぜた混合物に、ヒドラジン水和物(150mL、4.96mol)を加え、反応混合物を還流温度で16時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、DCMを加え、反応混合物を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をジオキサンに溶解させ、0℃に冷却し、塩酸(4Mジオキサン溶液、25mL)を加える。反応混合物を1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣をジエチルエーテルで摩砕する。収量:21g。]
[0085] B−02) 4−ヒドラジノ−N,N−ジメチル−ベンズアミド]
[0086] B−02a) 4−ニトロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド



塩化4−ニトロベンゾイル(7.20g、38.8mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(3.20g、39.2mmol)を100mLのDCMに混ぜた混合物に、トリエチルアミン(14.0mL、99.6mmol)を0℃で加える。冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。次いで、300mLのDCMを加え、反応混合物を50%飽和塩化アンモニウム水溶液、水、50%飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および0.1MNaOH水溶液で洗浄する。有機相をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:5.37g。]
[0087] B−02b) 4−アミノ−N,N−ジメチル−ベンズアミド



B−02a(2.0g、10.3mmol)を120mLのMeOHに溶解させ、10%パラジウム担持炭(200mg)を加える。反応混合物を4バールの水素雰囲気中で2時間撹拌する。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮する。収量:1.69g。
B−02b(1.68g、10.2mmol)を30mLの濃塩酸に混ぜた−10℃の混合物に、亜硝酸ナトリウム(755mg、10.9mmol)を7mLの水に溶かした溶液を加える。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで−5℃で塩化スズ(II)二水和物(dehydrate)(4.81g、21.4mmol)を10mLの濃HClに溶かした溶液を加える。冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を8M水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をジエチルエーテルに溶かし、沈殿がもう生成しなくなるまで2M HClジエチルエーテル溶液を加える。沈殿を濾別し、40℃で真空乾燥する。収量:213mg。]
[0088] B−03) [3−フルオロ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−ヒドラジン塩酸塩]
[0089] B−03a) 4−[2−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリン



4−ブロモ−2−フルオロフェノール(16.7g、87.4mmol)を100mLのDMFに溶解させる。N−(2−クロロ−エチル)モルホリン塩酸塩(18.5g、99.4mmol)、炭酸カリウム(28.0g、203mmol)、およびヨウ化カリウム(100mg、0.602mmol)を加え、反応混合物を65℃で3時間撹拌する。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせて水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:27.7g。]
[0090] B−03b) N−ベンズヒドリリデン−N’−[3−フルオロ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−ヒドラジン]
[0091] B−03a(27.7g、91.1mmol)を300mLのトルエンに溶解させ、脱気し、アルゴン雰囲気中にて、ベンゾフェノンヒドラゾン(18.8g、95.8mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(13.1g、136mmol)、BINAP(2.0g、3.21mmol)、および酢酸パラジウム(II)(400mg、1.78mmol)からなる混合物に滴下する。反応混合物を100℃に温め、2時間撹拌する。活性炭を加え、反応混合物をセライトで濾過する。濾液を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%のMeOH DCM溶液)によって精製した後、MeOHで摩砕する。収量:27.6g。
B−03b(27.6g、65.7mmol)を50mLのn−プロパノールに溶解させ、50mLの濃塩酸を加える。反応混合物を120℃で3時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣を新たなn−プロパノールに溶かし、真空中で再び濃縮し、DCMで摩砕し、真空中で乾燥させる。収量:17.3g。]
[0092] B−04) [1−(4−ヒドラジノ−フェニル)−シクロプロピル]−ジメチル−アミン



この化合物は、WO2007/113246に従って調製する。]
[0093] B−05) 2−フルオロ−4−ヒドラジノ−N,N−ジメチル−ベンズアミド]
[0094] B−05a)塩化2−フルオロ−4−ニトロ−ベンゾイル



2−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(5.0g、27.0mmol)を70mLのDCMに溶かした溶液に、塩化チオニル(12.1mL、162mmol)を加える。反応混合物を50℃で1.5時間、室温で終夜撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を新たなDCMに溶かし、真空中で再び濃縮する。収量:5.12g。]
[0095] B−05b) 2−フルオロ−N,N−ジメチル−4−ニトロ−ベンズアミド



B−05a(5.12g、25.2mmol)を60mLのTHFに溶解させ、0℃に冷却する。DIPEA(5.17ml、30.2mmol)を加えた後、2MメチルアミンTHF溶液(12.6mL、25.2mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。次いで、20mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:1.94g。]
[0096] B−05c) 4−アミノ−2−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド



B−05b(1.94g、9.13mmol)および10%Pd担持炭(194mg)を50mLのMeOHに混ぜた混合物を、5バールの水素雰囲気中にて室温で終夜撹拌する。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮する。収量:1.40g。]
[0097] B−05c(1.40g、7.68mmol)を20mLの濃HClに溶解させ、−10℃に冷却する。亜硝酸ナトリウム(1.36g、11.5mmol)を10mLの水に溶かした溶液をゆっくりと加え、反応混合物を4時間撹拌する。塩化スズ(II)二水和物(6.94g、30.7mmol)を10mLの濃HClに溶かした溶液を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を0℃に冷却し、10MNaOH水溶液で塩基性化し、クロロホルムで抽出する。有機相を合わせて水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:1.0g。]
[0098] B−06) (2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0099] B−06a) 5−ブロモ−2−メチル−イソインドール−1,3−ジオン



3−ブロモフタルイミド(10.0g、44.2mmol)、炭酸カリウム(12.2g、88.5mmol)、およびヨウ化カリウム(50mg、0.30mmol)からなる混合物を、80mLのDMF中で15分間撹拌する。反応混合物を0℃に冷却し、ヨウ化メチル(3.04mL、48.7mmol)を加え、反応混合物を終夜室温で撹拌する。反応混合物を濾過し、固体をDMFで洗浄し、濾液を水中に注ぐ。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水で数回洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:7.10g。]
[0100] B−06b) 5−ブロモ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール



B−06a(5.8g、24.2mmol)を60mLのTHFに溶解させ、0℃に冷却する。ボランジメチルスルフィド錯体(9.18mL、121mmol)を加え、反応混合物を室温に温める。反応混合物を還流温度で終夜撹拌する。追加のボランジメチルスルフィド錯体(9.18mL、121mmol)を加え、反応混合物をもう還流温度で20時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、40mLのMeOHおよび12mLの濃HClを加え、反応混合物を80℃で終夜撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせてNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:4.56g。]
[0101] B−06c) N−ベンズヒドリリデン−N’−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)−ヒドラジン



B−06cは、B−06b(3.5g、16.5mmol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(3.24g、16.5mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.38g、24.8mmol)、(2−ビフェニル)−ジ−tert−ブチルホスフィン(246mg、0.825mmol)、および酢酸パラジウム(II)(111mg、0.495mmol)から出発して、B−03bと似たようにして調製する。収量:1.25g。]
[0102] B−06を、B−06c(1.55g、4.73mmol)から出発して、B−03と似たようにして調製する。収量:620mg。]
[0103] B−07) (4−ヒドラジノ−ベンジル)−ジメチル−アミン塩酸塩]
[0104] B−07a) (4−ブロモ−ベンジル)−ジメチル−アミン



4−ブロモベンジルブロミド(100g、402mmol)を含有する100mLのDMFを、ジメチルアミンの混合物(水中40%、150mL、1.33mol)に5℃で加える。室温で0.5時間撹拌した後、6MHCl水溶液を加え、反応混合物をジエチルエーテルで抽出する。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣を減圧蒸留(2ミリバールで沸点58℃)によって精製する。収量:77.6g。]
[0105] B−07b) [4−(N’−ベンズヒドリリデン−ヒドラジノ)−ベンジル]−ジメチル−アミン



B−07bは、B−07a(77.6g、362mmol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(71.0g、362mmol)、ナトリウムtert−ペントキシド(59.8g、543mmol)、BINAP(5.12mg、8.20mmol)、および酢酸パラジウム(II)(1.38g、6.16mmol)から出発して、B−03bと似たようにして調製する。収量:122g。生成物を、n−プロパノール中にて活性炭で処理して精製する。]
[0106] B−07を、B−07b(122g、362mmol)から出発して、B−03と似たようにして調製する。収量:57.6g。]
[0107] B−08) 2−(4−ヒドラジノ−フェニル)−エタノール



B−08は、4−アミノフェネチルアルコール(7.3g、53.2mmol)、亜硝酸ナトリウム(3.7g、53.6mmol)、および塩化スズ(II)二水和物(50.0g、222mmol)から出発して、B−05と似たようにして調製する。収量:3.70g。]
[0108] B−09) (4−フルオロ−3−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0109] B−09a) 4−(5−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−モルホリン



5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(2.5g、12.3mmol)およびモルホリン(1.62g、18.5mmol)を50mLのDCEに溶解させ、0.5時間撹拌する。酢酸(0.42mL、7.4mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(sodium trisacetoxyboronhydride)(3.92g、18.5mmol)を加え、反応混合物を2時間撹拌する。次いで、50mLの炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、反応混合物をもう0.5時間撹拌する。反応混合物をDCMで抽出し、有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:3.02g。]
[0110] B−09b) N−ベンズヒドリリデン−N’−(4−フルオロ−3−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−ヒドラジン



B−09bは、B−09a(3.0g、10.9mmol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(2.15g、10.9mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(1.58g、16.4mmol)、(2−ビフェニル)−ジ−tert−ブチルホスフィン(135mg、0.438mmol)、および酢酸パラジウム(II)(49mg、0.22mmol)から出発して、B−03bと似たようにして調製する。収量:2.40g。]
[0111] B−09を、B−09b(2.40g、6.16mmol)から出発して、B−03と似たようにして調製する。収量:1.64g。]
[0112] B−10) [4−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−フェニル]−ヒドラジン塩酸塩]
[0113] B−10a) 5−(4−ブロモ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール



4’−ブロモ−4−クロロブチロフェノン(20.0g、76.5mmol)、アジ化ナトリウム(7.46g、115mmol)、およびヨウ化ナトリウム(344mg、2.29mmol)からなる混合物を、55℃で終夜撹拌する。反応混合物を水上に注ぎ、DCMで抽出する。有機相をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣を150mLのシクロヘキサンに溶解させ、トリフェニルホスフィン(20.1g、76.5mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を濾過し、固体を冷ジエチルエーテルで洗浄する。濾液を真空中で濃縮し、水を加え、混合物をDCMで抽出する。有機相を合わせて水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をジエチルエーテル/シクロヘキサン混合物(1/1、v/v)で処理し、濾過し、濾液を真空中で濃縮する。収量:15.6g。]
[0114] B−10b) 2−(4−ブロモ−フェニル)−ピロリジン



B−10a(5.50g、24.5mmol)を20%酢酸MeOH溶液に混ぜた0℃の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(1.93g、36.8mmol)を加える。反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌する。次いで、20mLの1M HClを加え、反応混合物をジエチルエーテルで抽出する。水相を10MNaOH水溶液で塩基性化し、DCMで抽出する。有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:3.92g。]
[0115] B−10c) 2−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−ピロリジン



B−10b(2.5g、11.1mmol)および炭酸カリウム(3.06g、22.1mmol)をACNに混ぜた混合物に、ヨウ化メチル(0.76mL、12mmol)を0℃で加える。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで濾過する。固体をACNで洗浄し、濾液を真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解させ、0.01MNaOH水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0.5%のアンモニアを含有する0〜10%のMeOH DCM溶液)によって精製する。収量:1.35g。]
[0116] B−10d) N−ベンズヒドリリデン−N’−[4−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−フェニル]−ヒドラジン



B−10dは、B−10c(1.35g、5.62mmol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(1.10g、5.62g)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.81g、8.4mmol)、(2−ビフェニル)ジ−tert−ブチルホスフィン(84mg、0.28mmol)、および酢酸パラジウム(II)(38mg、0.17mmol)から出発して、B−03bと似たようにして調製する。収量:1.20g。]
[0117] B−10を、B−10d(1.20g、3.38mmol)から出発して、B−03と似たようにして調製する。収量:0.42g。]
[0118] B−11) (4−ヒドラジノ−フェニル)−メタノールは、市販されている。]
[0119] B−12) (3−メタンスルホニル−フェニル)−ヒドラジン



B−012は、3−メチルスルホニルアニリン塩酸塩(2.50g、11.4mmol)、亜硝酸ナトリウム(1.18g、17.1mmol)、および塩化スズ(II)二水和物(14.9g、66.0mmol)から出発して、B−05と似たようにして調製する。生成物は、シクロヘキサンを用い酢酸エチルから沈殿させて精製する。収量:1.08g。]
[0120] B−13) N−(3−クロロ−4−ヒドラジノ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド]
[0121] B−13a) N−(4−ブロモ−3−クロロ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド



4−ブロモ−3−クロロアセトアニリド(10.0g、40.2mmol)を50mLのTHFに溶かした溶液に、60%の鉱油中水素化ナトリウム(2.40g、60.0mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を0℃に冷却し、ヨウ化メチル(2.49mL、40.0mmol)を加える。2時間後、追加のヨウ化メチル(0.25mL、4.0mmol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で失活させ、濾過し、ジエチルエーテルで抽出する。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発乾燥する。収量:10.3g。]
[0122] B−13b) N−[4−(アセチル−メチル−アミノ)−2−クロロ−フェニル]−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



塩化リチウム(906mg、21.0mmol)を含有する20mLのTHFに、2M塩化イソプロピルマグネシウムジエチルエーテル溶液(11.0mL、22.0mmol)を加え、反応混合物を室温で0.5時間撹拌する。反応混合物を−78℃に冷却し、B−13a(5.0g、19.0mmol)を10mLのTHFに溶かした溶液を加える。反応混合物を−15℃に温め、2時間後、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(4.39g、19.0mmol)を加える。20分後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、反応混合物をジエチルエーテルで抽出する。有機相を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、50〜70%の酢酸エチルシクロヘキサン溶液)によって精製する。収量:3.91g。]
[0123] B−13b(1.96g、4.74mmol)を20mLのDCMに溶解させ、0℃に冷却し、20mLのトリフルオロ酢酸を加える。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、5MNaOH水溶液で中和し、DCMで抽出する。有機相を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:960mg。]
[0124] B−14) (4−ヒドラジノ−フェニル)−エタノンO−メチル−オキシム塩酸塩]
[0125] B−14a) N−(4−アセチル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(2.0g、12.2mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(2.88g、12.5mmol)、および酢酸銅(II)(220mg、1.21mmol)を35mLのMeOHに混ぜた混合物を、45℃で4時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、DCMを加え、混合物を水で洗浄する。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣を熱n−ヘキサンで摩砕する。収量:2.46g。]
[0126] B−14b) N−(4−{1−[(E)−メトキシイミノ]−エチル}−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−14a(2.10g、5.99mmol)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(500mg、5.99mmol)をMeOH中で4時間撹拌する。反応混合物をDCMで希釈し、水およびブラインで洗浄する。水相を飽和炭酸水素ナトリウムで中和し、DCMで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:1.92g。]
[0127] B−14b(1.92g、5.09mmol)を20mLのジオキサンに溶解させ、12.8mLの4M HClジオキサン溶液を加える。反応混合物を50℃で2時間、室温で終夜撹拌する。反応混合物を濾過し、固体を真空中で乾燥させる。収量:1.10g。]
[0128] B−15) 4−ヒドラジノ−ベンズアルデヒドO−(2−メトキシ−エチル)−オキシム塩酸塩]
[0129] B−15a) 2−(2−メトキシ−エトキシ)−イソインドール−1,3−ジオン



N−ヒドロキシフタルイミド(30.0g、184mmol)および炭酸カリウム(25.4g、138mmol)を300mLのNMPに混ぜた混合物を、50℃に加熱する。ヨウ化カリウム(0.15g、0.90mmol)および2−ブロモエチルメチルエーテル(19.0ml、202mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間撹拌する。反応混合物を1MHCl水溶液上に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。残渣を水で摩砕し、引き続いてEtOHから結晶化させる。収量:17.1g。]
[0130] B−15b) O−(2−メトキシ−エチル)−ヒドロキシルアミン塩酸塩



B−15a(17.1g、77.3mmol)を酢酸エチルに溶解させ、エタノールアミン(5.13mL、85.0mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、ジエチルエーテルで摩砕し、濾過する。濾液に、1M HClジエチルエーテル溶液(77.3mL、77.3mmol)を加え、生成した沈殿を濾別し、真空中で乾燥させる。収量:4.76g。]
[0131] B−15c) N−(4−ホルミル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−15cは、4−ホルミルフェニルボロン酸(3.52g、23.5mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(5.95g、25.8mmol)、および酢酸銅(II)(230mg、1.27mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。生成物は、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜60%の酢酸エチルシクロヘキサン溶液)によって精製する。収量:7.50g。]
[0132] B−15d) N−{4−[(2−メトキシ−エトキシイミノ)−メチル]−フェニル}−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−15dは、B−15c(3.96g、11.8mmol)とB−15b(1.50g、11.8mmol)とから出発して、B−14bと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:4.25g。
B−15を、B−15d(4.25g、10.4mmol)と4M HClジオキサン溶液(25.9mL、104mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:2.90g。]
[0133] B−16) 4−ヒドラジノ−ベンズアルデヒドO−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−オキシム塩酸塩]
[0134] B−16a) 2−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−イソインドール−1,3−ジオン塩酸塩



B−16aは、N−ヒドロキシフタルイミド(5.0g、30.7mmol)、炭酸カリウム(4.24g、30.7mmol)、およびN−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩(6.27g、33.7mmol)から出発して、B−15aと似たようにして調製する。生成物は、塩酸塩として単離する。収量:4.22g。]
[0135] B−16b) O−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ヒドロキシルアミン塩酸塩



B−16bは、B−16a(4.22g、15.3mmol)とエタノールアミン(1.01mL、16.8mmol)とから出発して、B−15bと似たようにして調製する。収量:1.31g。]
[0136] B−16c) N−{4−[(2−モルホリン−4−イル−エトキシイミノ)−メチル]−フェニル}−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−16cは、B−16b(1.31g、7.17mmol)とB−15c(2.41g、7.17mmol)とから出発して、B−14aと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:1.48g。]
[0137] B−16cを5mLのジオキサンに溶かし、8.0mLの4M HClジオキサン溶液を加える。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣をDCMで摩砕する。収量:0.52g。]
[0138] B−17) 2,6−ジフルオロ−4−ヒドラジノ−ベンズアルデヒドO−(2−メトキシ−エチル)−オキシム塩酸塩]
[0139] B−17a) N,N−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−17aは、3,5−ジフルオロ−4−ホルミルボロン酸(5.0g、26.9mmol)、ジ−tert−ブチルアゾカルボキシレート(6.81g、29.6mmol)、および酢酸銅(II)(488mg、2.69mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。収量:9.93g。]
[0140] B−17b) N,N−{3,5−ジフルオロ−4−[(2−メトキシ−エトキシイミノ)−メチル]−フェニル}−ヒドラジン−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−17bは、B−17a(1.46g、3.92mmol)とB−15b(500mg、3.92mmol)とから出発して、B−14bと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:700mg。]
[0141] B−17を、B−17b(700mg、1.57mmol)と4M HClジオキサン溶液(3.93mL、15.7mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:263mg。]
[0142] B−18) 2,3−ジフルオロ−4−ヒドラジノ−ベンズアルデヒドO−(2−メトキシ−エチル)−オキシム塩酸塩]
[0143] B−18a) N,N−(2,3−ジフルオロ−4−ホルミル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−18aは、2,3−ジフルオロ−4−ホルミルボロン酸(5.0g、26.9mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(6.81g、29.6mmol)、および酢酸銅(II)(488mg、2.69mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。収量:9.70g。]
[0144] B−18b) N,N−{2,3−ジフルオロ−4−[(2−メトキシ−エトキシイミノ)−メチル]−フェニル}−ヒドラジン−ジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−18bは、B−18a(1.46g、3.92mmol)とB−15b(500mg、3.92mmol)とから出発して、B−14bと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:840mg。]
[0145] B−18を、B−18b(840mg、1.89mmol)と4M HClジオキサン溶液(4.72ml、18.9mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:276mg。]
[0146] B−19)シクロプロピルメチル−ヒドラジン塩酸塩]
[0147] B−19a) N’−[1−シクロプロピル−メチリデン]−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



シクロプロピルカルボキサルデヒド(4.07mL、14.3mmol)を3mLのMeOHに溶解させ、tert−ブチルカルバゼート(1.89g、14.3mmol)を加える。反応混合物を室温で終夜撹拌し、引き続いて真空中で濃縮する。収量:2.57g。]
[0148] B−19b) N’−シクロプロピルメチル−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−19a(2.57g、13.9mmol)を13mLの50%酢酸水溶液に混ぜた混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(877mg、13.9mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を10MNaOH水溶液で塩基性化し、DCMで抽出する。有機抽出物を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:2.05g。
B−19b(2.05g、11.0mmol)を3mLのジオキサンに溶解させ、4M HClジオキサン溶液(13.8mL、55.0mmol)を加える。反応混合物を室温で撹拌し、次いで真空中で濃縮する。収量:1.30g。]
[0149] B−20 (1−エチル−プロピル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0150] B−20a) N’−(1−エチル−プロピリデン)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−20aは、3−ペンタノン(1.23mL、11.6mmol)とtert−ブチルカルバゼート(1.53g、11.6mmol)とから出発して、B−19aと似たようにして調製する。収量:2.26g。]
[0151] B−20b) N’−(1−エチル−プロピル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−20bは、B−20a(2.26g、11.3mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(709mg、11.3mmol)とから出発して、B−19bと似たようにして調製した。収量:1.68g。
B−20を、B−20b(1.68g、8.31mmol)と4M塩酸ジオキサン溶液(10.4ml、41.5mmol)とから出発して、B−19と似たようにして調製する。収量:1.20g。]
[0152] B−21)イソブチル−ヒドラジン塩酸塩



B−21a) N’−[2−メチル−プロピリデン]−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−21aは、イソブチルアルデヒド(1.26mL、13.9mmol)とtert−ブチルカルバゼート(1.83g、13.9mmol)とから出発して、B−19aと似たようにして調製する。収量:2.56g。]
[0153] B−21b)N’−イソブチル−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−21bは、B−21a(2.56g、13.7mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(864mg、13.7mmol)とから出発して、B−19bと似たようにして調製する。収量:1.97g。
B−21を、B−21b(1.97g、10.5mmol)と4M HClジオキサン溶液(13.1mL、52.3mmol)とから出発して、B−19と似たようにして調製する。収量:1.30g。]
[0154] B−22) (テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ヒドラジン]
[0155] B−22a) N’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イリデン)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−22aは、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(923μL、9.99mmol)とtert−ブチルカルバゼート(1.32g、9.99mmol)とから出発して、B−19aと似たようにして調製した。収量:2.15g。]
[0156] B−22b) N’−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−22bは、B−22a(2.15g、10.0mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(631mg、10.0mmol)とから出発して、B−19bと似たようにして調製する。収量:1.57g。
B−22を、B−22b(1.57g、7.26mmol)と4M HClジオキサン溶液(9.07ml、36.3mmol)とから出発して、B−19と似たようにして調製する。収量:1.10g。]
[0157] B−23) (2−メチル−アリル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0158] B−23a) N’−[2−メチル−プロプ−2−エン−(E)−イリデン]−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−23aは、メタクロレイン(1.18ml、14.3mmol)とtert−ブチルカルバゼート(1.89g、14.3mmol)とから出発して、B−19aと似たようにして調製する。収量:2.61g。]
[0159] B−23b) N’−(2−メチル−アリル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−23bは、B−23a(2.61g、14.2mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(890mg、14.2mmol)とから出発して、B−19bと似たようにして調製する。収量:1.88g。
B−23は、B−23b(1.88g、10.1mmol)と4M HClジオキサン溶液(12.6mL、50.5mmol)とから出発して、B−19と似たようにして調製する。収量:1.14g。]
[0160] B−24) (2−メトキシ−エチル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0161] B−24a) N’−イソプロピリデン−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



tert−ブチルカルバゼート(50.0g、378mmol)を40mLのアセトンに溶かした溶液に、10gのMgSO4および5mLの酢酸を加え、反応混合物を還流温度で1時間撹拌する。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮する。残渣を、ジエチルエーテル/シクロヘキサンから結晶化させる。収量:49.4g。]
[0162] B−24b) N’−イソプロピリデン−N−(2−メトキシ−エチル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−24a(5.0g、29.0mmol)を70mLのトルエンに溶解させ、水酸化カリウム(2.12g、37.7mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(986mg、2.90mmol)を加える。反応混合物を50℃に加熱し、2−ブロモエチルメチルエーテル(3.23mL、34.8mmol)を加える。次に、反応混合物を80℃に加熱し、2時間撹拌する。反応混合物を水で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:4.35g。
B−24b(4.25g、18.9mmol)を80mLのTHFに溶かした溶液に、2MHCl水溶液(18.9mL、37.8mmol)を加え、反応混合物を還流温度で3時間撹拌する。反応混合物を真空中で濃縮し、トルエンとの共蒸発に数回かける。収量:2.93g。]
[0163] B−25)プロプ−2−イニル−ヒドラジン塩酸塩



B−25a) N’−イソプロピリデン−N−プロプ−2−イニル−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩



B−25aは、B−24a(2.34g、13.6mmol)、水酸化カリウム(991mg、17.7mmol)、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(461mg、1.36mmol)、および塩化プロパルギル(70%トルエン溶液、1.8mL、16.3mmol)から出発して、B−24bと似たようにして調製する。収量:1.99g。
B−25を、B−25a(1.99g、9.64mmol)と2MHCl水溶液(9.46mL、18.9mmol)とから出発して、B−24と似たようにして調製する。収量:1.03g。]
[0164] B−26)ピペリジン−4−イル−ヒドラジンは、市販されている。]
[0165] B−27) [1−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−ヒドラジン塩酸塩]
[0166] B−27a) N’−ピペリジン−4−イリデン−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル塩酸塩



4−ピペリドン塩酸塩一水和物(31.2g、203mmol)とtert−ブチルカルバゼート(26.8g、203mmol)を100mLのMeOHに混ぜた混合物を、週末にかけて室温で撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチルから結晶化させる。収量:47.5g。]
[0167] B−27b) N’−ピペリジン−4−イル−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−27a(40.2g、161mmol)を50%酢酸水溶液(240mL)に溶解させ、氷浴で冷却しながらシアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.1g、193mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌する。反応混合物を塩基性化し、DCMで抽出する。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:21.1g。]
[0168] B−27c) N’−[1−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−27b(2.50g、11.6mmol)、炭酸カリウム(2.76g、20.0mmol)、およびヨウ化カリウム(50mg、0.30mmol)を25mLのDMFに混ぜた混合物に、2−ブロモエチルメチルエーテル(1.23mL、12.8mmol)を加え、反応混合物を終夜室温で撹拌する。反応混合物を水上に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機抽出物を合わせて水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:2.65g。]
[0169] B−27cをジオキサンに溶かし、4M塩酸ジオキサン溶液(10.0mL、40.0mmol)で処理し、室温で終夜撹拌する。生成した沈殿を濾別し、真空中で乾燥させる。収量:1.2g。]
[0170] B−28) (1−プロプ−2−イニル−ピペリジン−4−イル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0171] B−28a) N’−(1−プロプ−2−イニル−ピペリジン−4−イル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−28aは、B−27b(10.0g、46.4mmol)、炭酸カリウム(4.0g、29.0mmol)、および臭化プロパルギル(80%トルエン溶液、5.26mL、48.8mmol)から出発して、B−27cと似たようにして調製する。収量:12.4g。
B−28を、B−28a(12.4g、約46.4mmol)と4M塩酸ジオキサン溶液(61.3ml、245mmol)とから出発して、B27と似たようにして調製する。収量:9.30g。]
[0172] B−29) (1−シクロプロピル−ピペリジン−4−イル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0173] B−29a) N’−(1−シクロプロピル−ピペリジン−4−イリデン)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



1−シクロプロピル−4−ピペリドン(10.0g、71.8mmol)およびtert−ブチルカルバゼート(9.50g、71.8mmol)を25mLのTHFに混ぜた混合物を、室温で3時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。収量:19.2g。]
[0174] B−29b) N’−(1−シクロプロピル−ピペリジン−4−イル)−ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルエステル



B−29bは、B−29a(18.0g、71.1mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.47g、71.1mmol)とから出発して、B−27bと似たようにして調製する。収量:17.2g。
氷浴で冷却しながら、40mLのEtOHに塩化アセチル(14.3mL、201mmol)を加える。次いで、B−29b(17.2g、67.3mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を濾過し、固体を40℃で真空乾燥する。収量:12.3g。]
[0175] B−30) (1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ヒドラジンは、市販されている。]
[0176] B−31) 4−ヒドラジノ−ベンズアルデヒドO−メチル−オキシム塩酸塩



B−15c(7.50g、22.3mmol)およびメトキシアミン塩酸塩(1.95g、23.4mmol)を50mLのMeOHに混ぜた混合物を、還流させながら75℃で2時間撹拌する。次いで、1mLの濃塩酸を加え、反応混合物を75℃でもう1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣を40℃で終夜真空乾燥し、次いでDCMで摩砕する。収量:3.2g。]
[0177] B−32 [1−(3−フルオロ−4−ヒドラジノ−フェニル)−シクロプロピル]−ジメチル−アミン塩酸]
[0178] B−32a) [1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−シクロプロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル



1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボン酸(7.4g、28.6mmol、1−ブロモ−4−ブロモメチル−2−フルオロベンゼンから、Peretto et al. J Med. Chem. 2005, 48, 5705-20に従って調製したもの)、DIPEA(6.36mL、37.1mmol)、tert−ブタノール(67.0mL、714mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(7.37mL、34.3mmol)、および分子篩(4Å)を100mLのトルエンに混ぜた混合物を、還流させながら終夜撹拌する。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチル(ethylacetate)に溶かし、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、およびブラインで洗浄する。有機相をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:9.37g。]
[0179] B−32b) [1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−シクロプロピル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル



B−32a(9.37g、28.4mmol)を120mLのDMFに溶かした溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.7g、42.6mmol)を加え、反応混合物を室温で0.5時間撹拌する。反応混合物を40℃に温め、ヨウ化メチル(3.89mL、62.4mmol)を加える。1時間後、反応混合物を氷水上に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせて水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:8.54g。]
[0180] B−32c) [1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−シクロプロピル]−メチル−アミン塩酸塩



B−32b(8.54g、24.8mmol)を4M塩酸ジオキサン溶液(31.0mL、124mmol)に混ぜた混合物を、室温で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。収量:7.28g。]
[0181] B−32d) [1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−シクロプロピル]−ジメチル−アミン



B−32c(7.28g、25.9mmol)およびホルムアルデヒド(30%水溶液、3.90mL、38.9mmol)を150mLの1,2−ジクロロエタンに混ぜた混合物を、室温で0.5時間激しく撹拌する。酢酸(2.23mL、38.9mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(sodium trisacetoxyboronhydride)(8.25g、38.9mmol)を、氷水で冷却しながら加え、反応混合物を室温で2時間撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、反応混合物をDCMで抽出する。有機相を合わせてMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮する。収量:7.07g。]
[0182] B−32e) {1−[4−(N’−ベンズヒドリリデン−ヒドラジノ)−3−フルオロ−フェニル]−シクロプロピル}−ジメチル−アミン



B−32d(7.07g、約25.9mmol)、ベンゾフェノンヒドラゾン(5.38g、27.4mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(3.95g、41.1mmol)、および(2−ビフェニル)−ジ−tert−ブチルホスフィン(422mg、1.37mmol)を200mLのジオキサンに混ぜた混合物を脱気し、アルゴン雰囲気中に置く。酢酸パラジウム(II)(122mg、548μmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間撹拌する。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、1〜5%のMeOH DCM溶液)によって精製する。収量:4.84g。
B−32e(4.8g、12.9mmol)を10mLのn−プロパノールに溶解させ、10mLの濃HClを加える。反応混合物を100℃で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮する。残渣を新たなn−プロパノールに溶かし、再び真空中で濃縮し、DCMで摩砕し、40℃で真空乾燥する。収量:1.93g。]
[0183] B−33) 4−ヒドラジノ−3−メトキシ−安息香酸メチルエステルは、WO2007113245に従って調製する。]
[0184] B−34) 3−エトキシ−4−ヒドラジノ−安息香酸メチルエステル]
[0185] B−34a) 3−エトキシ−4−ニトロ−安息香酸メチルエステル



メチル3−ヒドロキシル−4−ニトロベンゾエート(25.1g、125mmol)およびブロモエタン(20mL、263mmol)を200mLのACNに混ぜた混合物を15℃に冷却する。炭酸カリウム(54.4g、390mmol)を加え、反応混合物を60℃で終夜撹拌する。追加のブロモエタン(10mL、131mmol)を加え、反応混合物を95℃で終夜撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮する。残渣をACNで摩砕し、真空乾燥する。収量:26.5g。]
[0186] B−34b) 4−アミノ−3−エトキシ−安息香酸メチルエステル



B−34a(26.5g、118mmol)およびラネーニッケル(1.5g、5.43mmol)を150mLのTHFに混ぜた混合物を、10バールの水素(dihydrogen)雰囲気中にて室温で5日間撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮する。残渣をジオキサンから凍結乾燥する。収量:21.7g。
B−34を、B−34b(21.5g、108mmol)、亜硝酸ナトリウム(7.75g、110mmol)、および塩化スズ(II)二水和物(104g、453mmol)から出発して、B−05と似たようにして調製する。生成物は、ジオキサンから凍結乾燥する。収量:19.3g。]
[0187] B−35) 3−ヒドラジノ−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩]
[0188] B−35a) N−(3−ジメチルスルファモイル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−35aは、3−(N,N−ジメチルスルホンアミド)−ベンゼンボロン酸(1.0g、4.37mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(1.11g、4.83mmol)、および酢酸銅(II)(79mg、0.44mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:1.15g。
B−35を、B−35a(1.15g、2.77mmol)と4M HClジオキサン溶液(6.92ml、27.8mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:527mg。]
[0189] B−36) (3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0190] B−36a) N−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−36aは、3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンボロン酸(1.0g、4.86mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(1.23g、5.34mmol)、および酢酸銅(II)(88mg、0.49mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。生成物は、分取RP−HPLC(5〜98%のACN水溶液)によって精製する。収量:1.26g。
B−36を、B−36a(1.26g、3.21mmol)と4M HClジオキサン溶液(8.03ml、32.1mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:557mg。]
[0191] B−37) (3−ピラゾール−1−イル−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩]
[0192] B−37a) N−(3−ピラゾール−1−イル−フェニル)−ヒドラジンジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル



B−37aは、3−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニルボロン酸(800mg、4.26mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(1.08g、4.68mmol)、および酢酸銅(II)(77mg、0.43mmol)から出発して、B−14aと似たようにして調製する。収量:1.17g。
B−37を、B−37a(1.17g、3.13mmol)と4M HClジオキサン溶液(7.81mL、31.3mmol)とから出発して、B−14と似たようにして調製する。収量:518mg。]
[0193] 例C
例C−01〜C−118は、以下の一般手順の1つに従って合成することができる。合成に必要となる適切なヒドラジンおよびジケトンは、例を示す表からたどることができる。
一般手順C1:
適切なジケトン(1当量)と適切なヒドラジンもしくはヒドラジン塩酸塩(1当量)を酢酸に加え、室温で24時間撹拌する。減圧下で酢酸を除去し、得られる未精製材料をNMPに溶解させ、RP−LC/MS(ACN:H2O−炭酸水素アンモニウムpH9.3)を使用して精製する。得られる生成物画分を収集し、凍結乾燥によって溶媒を除去して、所望の生成物を得る。]
[0194] 一般手順C2:
適切なジケトン(1当量)と適切なヒドラジンもしくはヒドラジン塩酸塩(5〜10当量)を酢酸に加え、マイクロ波装置にて1〜6時間かけて85℃〜160℃に加熱する。減圧下で酢酸を除去し、得られる未精製材料をNMPに溶解させ、RP−LC/MS(ACN:H2O−TFApH1)を使用して精製する。得られる生成物画分を収集し直し、凍結乾燥によって溶媒を除去して、所望の生成物を得る。
一般手順C3
適切なジケトン(1当量)および適切なヒドラジン塩酸塩(1当量)をEtOHに加え、マイクロ波装置にて15〜60分間かけて100℃〜140℃に加熱する。EtOHを減圧下で除去し、得られる未精製材料をNMPに溶解させ、RP−LC/MS(ACN:H2O−TFA pH1)を使用して精製する。得られる生成物画分を収集し、凍結乾燥によって溶媒を除去して、所望の生成物を得る。]
[0195] 一般手順C4:
適切なジケトン(1当量)と適切なヒドラジンもしくはヒドラジン塩酸塩(1.3当量)を酢酸に加え、70℃で2日間撹拌する。減圧下で酢酸を除去し、得られる未精製材料をDMSO/TFAに溶解させ、RP−LC/MSを使用して精製する。得られる生成物画分を収集し、凍結乾燥によって溶媒を除去して、所望の生成物を得る。]
[0196] 表1:例C-01〜C-117]
[0197] ]
[0198] ]
[0199] ]
[0200] ]
[0201] ]
[0202] ]
[0203] ]
[0204] ]
[0205] ]
[0206] ]
[0207] ]
[0208] ]
[0209] ]
[0210] ]
[0211] ]
[0212] ]
[0213] ]
[0214] ]
[0215] 例D
D−01) N−[1−(4−アミノ−2−クロロ−フェニル)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド]
[0216] D−01a) N−[1−(2−クロロ−4−ニトロ−フェニル)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド



5.0g(15.2mmol)のN−[6−(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル]−アセトアミド(A−23)および3.74g(16.7mmol)の(2−クロロ−4−ニトロ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩を100mLの氷酢酸に懸濁させた懸濁液を、60℃で撹拌する。60℃で24時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を200mLのACNに溶かし、20分間撹拌する。固体を濾別し、40℃で乾燥させ、5.33gの所望の生成物を得る。]
[0217] 5.30g(11.0mmol)のD−01a、596mg(2.20mmol)のバナジルアセチルアセトネート、および530mgのPt/C(5%)を180mLのDMFおよび270mLのTHFに混ぜた反応混合物を、3バールの水素圧で室温にて終夜水素化する。反応混合物をセライトで濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させる。残渣をACNに溶かす。固体材料を濾別し、60℃で乾燥させ、3.94gのD−01を得る。]
[0218] D−02) N−[1−(4−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド]
[0219] D−02a) N−[1−(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド



2.30g(6.98mmol)のA−23および1.45g(6.98mmol)の(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩を40mLの氷酢酸に懸濁させた懸濁液を、40℃で終夜撹拌する。溶媒を蒸発させ、水を加え、混合物を30分間撹拌する。生成した沈殿を濾別し、真空乾燥室にて40℃で乾燥させ、2.70gのD−02aを得る。]
[0220] 6.3g(13.6mmol)のD−02a、734mg(2.71mmol)のバナジルアセチルアセトネート、および700mgのPt/C(5%)を100mLのDMFおよび150mLのTHFに混ぜた反応混合物を、4バールの水素圧で室温にて終夜水素化する。反応混合物をシリカで濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣をACNに溶かし、固体材料を濾別し、60℃で乾燥させ、5.34gのD−02を得る。]
[0221] D−03) N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド



10.0g(30.4mmol)のA−23を40mLの氷酢酸に懸濁させた懸濁液に、7.46g(33.4mmol)の(4−ブロモ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩を加える。室温で終夜撹拌した後、沈殿を濾別し、EtOHで3回洗浄する。固体を乾燥させ、11gのD−03を得る。]
[0222] D−04) N−{3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル}−アセトアミド]
[0223] 5.50g(11.4mmol)のD−03、3.20g(12.6mmol)のビス(ピナコラト)ジボロン、3.38g(34.4mmol)の酢酸カリウム、および468mg(0.572mmol)のパラジウム1,1’−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン二塩化物DCM錯体を40mLの無水DMFに溶かした溶液を、アルゴン雰囲気中にて105℃で終夜加熱する。懸濁液を半分の体積に減らし、沈殿を濾別し、5mLの水および5mLのEtOHで2回洗浄し、減圧下で乾燥させ、5.6gのD−04を得る。生成物をそれ以上精製せずに次のステップで使用する。]
[0224] D−05) N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−3−(6−エチルアミノ−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド



4.12g(11.5mmol)のA−10を30mLの氷酢酸に懸濁させた懸濁液に、3.11g(13.9mmol)の(4−ブロモ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩を加える。室温で終夜、50℃で1時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を25mLのMeOHに懸濁させ、25分間音波処理する。固体材料を濾別し、乾燥させ、1.66gのD−05を得る。]
[0225] D−06) N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−3−(6−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−7−イル]−アセトアミド



4.0g(11.6mmol)のA−07を30mLの氷酢酸に懸濁させた懸濁液に、3.11g(13.9mmol)の(4−ブロモ−フェニル)−ヒドラジン塩酸塩を加える。室温で終夜、50℃で1時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を20mLのEtOHに懸濁させ、25分間音波処理する。固体材料を濾別し、乾燥させ、2.66gのD−06を得、これをそれ以上精製せずに使用する。]
[0226] D−07) 4−[7−アセチルアミノ−3−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−ピラゾロ[4,3−g]ベンゾチアゾール−1−イル]−シス−シクロヘキサンカルボン酸]
权利要求:

請求項1
一般式(1)の化合物[式中、R1は、−NHRc、−NHC(O)Rc、−NHC(O)ORc、−NHC(O)NRcRc、−NHC(O)N(Rg)ORc、および−NHC(O)SRcの中から選択され、R2は、水素、または1個もしくは複数の同一もしくは異なるR4で置換されていてもよいC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、および5〜10員ヘテロアリールの中から選択される基を表し、R3が1個もしくは複数の同一もしくは異なるRaおよび/もしくはRbで置換されている6員ヘテロアリールを表すか、またはR3が1個もしくは複数の同一もしくは異なるReおよび/もしくはRfで置換されていてもよい8〜10員ヘテロアリールを表し、各R4は、Ra、Rbおよび1個または複数の同一または異なるRbおよび/またはRcで置換されているRaの中から選択される基を表し、各Raは、互いに独立に、C1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個または複数の同一または異なるRbおよび/またはRcで置換されていてもよい基を表し、各Rbは、適切な基を表し、=O、−ORc、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRc、=NRc、=NORc、=NNRcRc、=NN(Rg)C(O)NRcRc、−NRcRc、−ONRcRc、−N(ORc)Rc、−N(Rg)NRcRc、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rc、−S(O)ORc、−S(O)2Rc、−S(O)2ORc、−S(O)NRcRc、−S(O)2NRcRc、−OS(O)Rc、−OS(O)2Rc、−OS(O)2ORc、−OS(O)NRcRc、−OS(O)2NRcRc、−C(O)Rc、−C(O)ORc、−C(O)SRc、−C(O)NRcRc、−C(O)N(Rg)NRcRc、−C(O)N(Rg)ORc、−C(NRg)NRcRc、−C(NOH)Rc、−C(NOH)NRcRc、−OC(O)Rc、−OC(O)ORc、−OC(O)SRc、−OC(O)NRcRc、−OC(NRg)NRcRc、−SC(O)Rc、−SC(O)ORc、−SC(O)NRcRc、−SC(NRg)NRcRc、−N(Rg)C(O)Rc、−N[C(O)Rc]2、−N(ORg)C(O)Rc、−N(Rg)C(NRg)Rc、−N(Rg)N(Rg)C(O)Rc、−N[C(O)Rc]NRcRc、−N(Rg)C(S)Rc、−N(Rg)S(O)Rc、−N(Rg)S(O)ORc、−N(Rg)S(O)2Rc、−N[S(O)2Rc]2、−N(Rg)S(O)2ORc、−N(Rg)S(O)2NRcRc、−N(Rg)[S(O)2]2Rc、−N(Rg)C(O)ORc、−N(Rg)C(O)SRc、−N(Rg)C(O)NRcRc、−N(Rg)C(O)NRgNRcRc、−N(Rg)N(Rg)C(O)NRcRc、−N(Rg)C(S)NRcRc、−[N(Rg)C(O)]2Rc、−N(Rg)[C(O)]2Rc、−N{[C(O)]2Rc}2、−N(Rg)[C(O)]2ORc、−N(Rg)[C(O)]2NRcRc、−N{[C(O)]2ORc}2、−N{[C(O)]2NRcRc}2、−[N(Rg)C(O)]2ORc、−N(Rg)C(NRg)ORc、−N(Rg)C(NOH)Rc、−N(Rg)C(NRg)SRc、−N(Rg)C(NRg)NRcRc、−N=RcRcおよび−N=C(Rg)NRcRcの中から互いに独立に選択され、各Rcは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個もしくは複数の同一もしくは異なるRdおよび/もしくはReで置換されていてもよい基を表し、各Rdは、適切な基を表し、=O、−ORe、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRe、=NRe、=NORe、=NNReRe、=NN(Rg)C(O)NReRe、−NReRe、−ONReRe、−N(Rg)NReRe、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Re、−S(O)ORe、−S(O)2Re、−S(O)2ORe、−S(O)NReRe、−S(O)2NReRe、−OS(O)Re、−OS(O)2Re、−OS(O)2ORe、−OS(O)NReRe、−OS(O)2NReRe、−C(O)Re、−C(O)ORe、−C(O)SRe、−C(O)NReRe、−C(O)N(Rg)NReRe、−C(O)N(Rg)ORe、−C(NRg)NReRe、−C(NOH)Re、−C(NOH)NReRe、−OC(O)Re、−OC(O)ORe、−OC(O)SRe、−OC(O)NReRe、−OC(NRg)NReRe、−SC(O)Re、−SC(O)ORe、−SC(O)NReRe、−SC(NRg)NReRe、−N(Rg)C(O)Re、−N[C(O)Re]2、−N(ORg)C(O)Re、−N(Rg)C(NRg)Re、−N(Rg)N(Rg)C(O)Re、−N[C(O)Re]NReRe、−N(Rg)C(S)Re、−N(Rg)S(O)Re、−N(Rg)S(O)ORe−N(Rg)S(O)2Re、−N[S(O)2Re]2、−N(Rg)S(O)2ORe、−N(Rg)S(O)2NReRe、−N(Rg)[S(O)2]2Re、−N(Rg)C(O)ORe、−N(Rg)C(O)SRe、−N(Rg)C(O)NReRe、−N(Rg)C(O)NRgNReRe、−N(Rg)N(Rg)C(O)NReRe、−N(Rg)C(S)NReRe、−[N(Rg)C(O)]2Re、−N(Rg)[C(O)]2Re、−N{[C(O)]2Re}2、−N(Rg)[C(O)]2ORe、−N(Rg)[C(O)]2NReRe、−N{[C(O)]2ORe}2、−N{[C(O)]2NReRe}2、−[N(Rg)C(O)]2ORe、−N(Rg)C(NRg)ORe、−N(Rg)C(NOH)Re、−N(Rg)C(NRg)SRe、−N(Rg)C(NRg)NReRe、−N=ReReおよび−N=C(Rg)NReReの中から互いに独立に選択され、各Reは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個もしくは複数の同一もしくは異なるRfおよび/もしくはRgで置換されていてもよい基を表し、各Rfは、適切な基を表し、各場合において、=O、−ORg、C1-3ハロアルキルオキシ、−OCF3、=S、−SRg、=NRg、=NORg、=NNRgRg、=NN(Rh)C(O)NRgRg、−NRgRg、−ONRgRg、−N(Rh)NRgRg、ハロゲン、−CF3、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO2、=N2、−N3、−S(O)Rg、−S(O)ORg、−S(O)2Rg、−S(O)2ORg、−S(O)NRgRg、−S(O)2NRgRg、−OS(O)Rg、−OS(O)2Rg、−OS(O)2ORg、−OS(O)NRgRg、−OS(O)2NRgRg、−C(O)Rg、−C(O)ORg、−C(O)SRg、−C(O)NRgRg、−C(O)N(Rh)NRgRg、−C(O)N(Rh)ORg、−C(NRh)NRgRg、−C(NOH)Rg、−C(NOH)NRgRg、−OC(O)Rg、−OC(O)ORg、−OC(O)SRg、−OC(O)NRgRg、−OC(NRh)NRgRg、−SC(O)Rg、−SC(O)ORg、−SC(O)NRgRg、−SC(NRh)NRgRg、−N(Rh)C(O)Rg、−N[C(O)Rg]2、−N(ORh)C(O)Rg、−N(Rh)C(NRh)Rg、−N(Rh)N(Rh)C(O)Rg、−N[C(O)Rg]NRgRg、−N(Rh)C(S)Rg、−N(Rh)S(O)Rg、−N(Rh)S(O)ORg、−N(Rh)S(O)2Rg、−N[S(O)2Rg]2、−N(Rh)S(O)2ORg、−N(Rh)S(O)2NRgRg、−N(Rh)[S(O)2]2Rg、−N(Rh)C(O)ORg、−N(Rh)C(O)SRg、−N(Rh)C(O)NRgRg、−N(Rh)C(O)NRhNRgRg、−N(Rh)N(Rh)C(O)NRgRg、−N(Rh)C(S)NRgRg、−[N(Rh)C(O)]2Rg、−N(Rh)[C(O)]2Rg、−N{[C(O)]2Rg}2、−N(Rh)[C(O)]2ORg、−N(Rh)[C(O)]2NRgRg、−N{[C(O)]2ORg}2、−N{[C(O)]2NRgRg}2、−[N(Rh)C(O)]2ORg、−N(Rh)C(NRh)ORg、−N(Rh)C(NOH)Rg、−N(Rh)C(NRh)SRg、−N(Rh)C(NRh)NRgRg、−N=RhRhおよび−N=C(Rh)NRhRhの中から互いに独立に選択され、各Rgは、互いに独立に、水素、またはC1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から選択される、1個もしくは複数の同一もしくは異なるRhで置換されていてもよい基を表し、各Rhは、水素、C1-6アルキル、2〜6員ヘテロアルキル、C1-6ハロアルキル、C3-10シクロアルキル、C4-16シクロアルキルアルキル、C6-10アリール、C7-16アリールアルキル、5〜12員ヘテロアリール、6〜18員ヘテロアリールアルキル、3〜14員ヘテロシクロアルキル、および4〜14員ヘテロシクロアルキルアルキルの中から互いに独立に選択される]であって、そのプロドラッグ、互変異性体、ラセミ化合物、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、プロドラッグおよび混合物の形でもよく、またそれらの薬理学的に許容される塩。
請求項2
R3が、1個または複数のR4で置換されていてもよいピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、およびピリダジニルからなる群から選択される基である、請求項1に記載の化合物。
請求項3
R3がピリジルである、請求項2に記載の化合物。
請求項4
R3が、ハロゲン、−CN、−ORc、−NRcRc;およびRbで置換されていてもよいC1-6アルキルからなる群から選択される残基で置換されている、請求項1から3に記載の化合物。
請求項5
R1が−NHC(O)Rcである、請求項1から4に記載の化合物。
請求項6
R1が−NHC(O)CH3である、請求項5に記載の化合物。
請求項7
医薬としての、請求項1から6の1項に記載の化合物または薬理学的に有効なその塩。
請求項8
抗増殖活性を有する医薬を調製するための、請求項1から5の1項に記載の化合物または薬理学的に有効なその塩。
請求項9
従来の賦形剤および/または担体と組み合わされていてもよい、請求項1から6の1項に記載の1種または複数の一般式(1)の化合物または薬理学的に有効なその塩を活性物質として含有する医薬製剤。
請求項10
癌、感染症、炎症性疾患、および自己免疫疾患を治療および/または予防する医薬を調製するための、請求項1から6の1項に記載の一般式(1)の化合物の使用。
請求項11
請求項1から6の1項に記載の一般式(1)の化合物および式(1)と異なる少なくとも1種の他の細胞増殖抑制活性または細胞傷害活性物質(それらは、その互変異性体、ラセミ化合物、鏡像異性体、ジアステレオ異性体および混合物の形でもよく、またそれらの薬理学的に許容される塩でもよい)とを含む医薬製剤。
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